ないものねだり

身近な人の才能に触れるたび、
その輝かしさに憧れつつも、落ち込んでしまう自分がいる。

それは嫉妬と呼べるほど激しいものではないけど、ちょっとした引っかき傷のように心をひりひりさせるもの。

自分の関心の外にあるものなら、こんな風に傷つかないのだろう。埋められないほどの差を感じつつも、諦めきれないから苦しいのだと思う。

それで、ふと気づいた。
私は、自分の作品で認められたいのだと。
自分の納得のいく形を追求し、内に秘める思いを表現したり、センスを活かしたりする仕事がしたい。やはり職人気質なのだろう。

完璧主義、細部にこだわる。
何かとスピードが重視される世の中で、何だかそれが悪いことのような見方をされる。
でも、速さが善とは限らないのではないか。
あるいは、いるべき場所が違うのかもしれない。

優秀かどうかというより、その人の才能に合っているかどうかが幸せを決めるのだと思う。

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